空中庭園 ― 2005年11月12日 20:49
ようやく見ることができました。12日の土曜日、大阪出張の帰りに神戸の シネカノンへ行ってみると、なんと空中庭園やっていない!ケータイで チェックしていけば良かったんだけど、もう上映打ち切りとは。しょうがな いので、1時間かけて動物園前のシネフェスタへ。九条のシネヌーボではこ の日が封切りだったけど、時間が合いませんでした。ここは新世界とか近く て、北の人はあまり行かないところなんだけど、いい映画館でした。観客は 老若男女十二三人。
みなさんおっしゃる通り、面白かった。映像が美しく、ストーリーも変に冗 長されていなくて。確かに小泉さんの代表作でしょう。わたしは北川れいこ 氏があまり良くない論評を書いていたし、原作を読んで傑作、と思っていた ので、映画についてちょっと心配していたのですが、杞憂でした。
この団地のイメージは、原作からもイメージできたんですが、個人的に以前 から、例えば神戸の須磨中の辺りとか、いわゆるニュータウン、人工的に大 規模開発された街並っていうのは、無機質で薄ら寒い印象を持っていまし た。 ストーリーは割と素直に、次のように理解しました。絵里子の子供の頃の記 憶は、鬱であったため思い込みにより大きく歪んでいる。自分が思い込んで きたことが間違いだった事実が次々明らかになり、最後にさと子が昔から平 等にしてきた通り誕生日祝いの電話を入れることで、それが決定的となり、 感情が爆発する。 (三人の鳴らすチャイムの後、バルコニーから絵里子が現れるまでの間がと ても長く、嫌な想像をしていましたが、)最後は、隠し事はあっても家族は あったかくていいもんだ、ということでハッピーエンド。
いかがでしょう。登場人物それぞれが主語になる6つのオムニバスだった原 作の方が余韻があっていろいろ考えさせられる。角田光代さんは、この映画 のラストシーンに通じる分かりやすい結末を、続編で書かれたのではないで しょうか。
わたしの方は、映画が終わると一人新今宮駅前の居酒屋で、二度付け禁止の ソースで串揚げを頬張ってから、最後のひかりで広島へ戻ったのでした。
動物園前シネフェスタ4 ☆☆☆
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